2023/12/02
寒い冬場の快適な作業環境と生産性アップにつながる防寒服
夏場の暑さ対策と同様に冬場の寒さ対策は非常に重要です。冬場の寒冷な季節、環境では、身体が固まり動きづらくなり、また、集中力も維持しづらくなり、作業効率と安全性が著しく低下します。そのような環境下で企業としては、より安全に、より快適に作業できる環境を作り上げていかなければなりません。特に屋外での作業がメインとなる建設業にとっては大きな課題となります。
では、どういった防寒服を選べば良いのでしょうか?
それは軽量で保温性の高い防寒服です。
保温性が高ければ、体温を寒さから守る事が出来、身体が動きやすく集中力が高まります。しかし、暖かいだけでは完璧ではありません。保温性と比例して重量も増えては、折角保温性を保った身体も負担が増え、動きづらく、また、肩や首に負担が掛かり、疲労がたまりやすくなります。
保温性に合わせて、軽量で負担の少ない製品を選ぶことが重要です。
今回は、保温性が高く、軽量な防寒服の試用について、ご紹介します。
1. 軽量で保温性の高い防寒服とは
軽量で保温性の高い防寒服は、最新の素材とテクノロジーを組み合わせた製品です。
一般的には表地は薄く密度の高いナイロンやポリエステルのタフタやリップストップ等の軽量素材を使用し、断熱性を備えた裏地や、保温性の高い中間層の試用されています。また、防風性や耐水性を備えることで、より密閉性が高まり保温効果が高まります。
昨今では裏地にアルミ素材を使用した製品が主流になっており、保温性が非常に高く、中綿を減らせることから軽量化を図れるので人気が高まってきています。
保冷バック、ランチバックの裏地に銀の素材が敷かれているのを記憶されている方も多いのではないのでしょうか?
アルミ素材は衣類にも幅広く使用されています。
2. 裏アルミ素材の特徴
アルミ素材が保温性を高める理由は、その独特な物理的・熱学的特性に由来します。いかに主なポイントを詳しく説明していきます。
2-1 優れた導熱性
アルミニウムは優れた導熱性を持っています。防寒服では熱を伝導し、均等に分散する事を意味します。身体から放出される熱を吸収し、衣服内に均等に分散させることができるので体温を一定に保ちやすくなります。
2-2 反射性
アルミニウムは光や熱を反射する特性があります。防寒服にアルミ素材が使用されると、体温を反射し衣服内の温度を一定に保つことができます。また、外部からの冷気や放射線熱も反射し、体温を外部環境から、しっかりと守る効果があります。昨今では夏のファン付き作業服にもアルミ加工が使用されており、これは、日光による熱をシャットアウトできるためで、衣服内の温度の上昇を抑制するためです。
2-3 軽量性
アルミニウムは比較的に軽量でありながら強靭な特性を持っています。先にも記載しました通り、保温性の高い防寒服において、軽量な素材を使用する事は、長時間の作業においても首や肩への負担を軽減し、動作性を高められるので、作業効率の向上に繋がります。
2-4 耐久性
アルミニウムは錆びにくく、湿気や悪天候にも強く、衣類の劣化を抑制してくれます。
3. 昨今のアルミ素材
以前のアルミの裏地といえばアルミキルトが主流でした。これは中間層に綿などをかませてアルミシートを縫い付ける加工方法で、価格が通常の防寒服よりも割高になっていてと思います。
現在では、アルミを裏地にそのままプリントする加工が主流となっております。これにより、コストを大幅に抑えることができるようになりました。
*アルミプリントはコストの大幅カットを実現
以前は、販売価格で8,000~10,000円を超えるもの製品が多く、価格重視でアルミ素材(保温性)を諦めるか、価格よりも作業環境を重視するかの選択を迫れるような状態でした。現在では製品のラインナップも各メーカー幅広く展開しており、選択肢が大幅に広がりました。
4. まとめ
裏アルミ素材に焦点を当ててご紹介しましたが、同じアルミ素材でも、高い透湿性を兼ね備え、衣服内の湿気を外に放出し、不快な汗蒸れを軽減できるタイプや、防水性を兼ね備え、雪や雨などの極度な悪天候下でも着用できるタイプ、また、防水・透湿にもレベルがあります。
その他にも表時に綿混素材を使用する事で耐久性を高めたり、綿100%を表地に使用し溶接や切削作業などの熱を持った飛来物から守るための安全性を高めた製品、ベスト・ジャンパー・コート等の形、中綿の量など、カラーやデザインなど様々な製品が展開されており、作業環境や、企業イメージを考慮して選べるようになってきております。
*表地に綿混素材を使用した耐久性の高い製品やベストタイプなども人気が高いです。
夏場の暑さ対策は、熱中症など命に係わることがあり重要度が高まりますが、冬の寒さ対策も作業環境の改善・生産性と安全性の向上という観点、企業のイメージアップなどプラスに働く面も多くあります。
より快適に、より安全な作業環境を構築するために、防寒服を検討されている企業様は、是非、裏アルミ素材も検討材料の一つに加えていただければと思います。
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