2024/01/13
お悩み解決。企業の作業服・制服の支給方法をご紹介。
新規で切替のご相談を企業の社長様や、担当者様から、いただいた際に、合わせて聞かれることが、「他の会社さんは、どうやって支給してるんですか?」というお悩み。
業種や作業環境、会社によって考え方は様々で、支給方法も多種多様ですが、このご相談の根底には、ある問題があります。それは作業服のロス。支給頻度と着用する側の新調するタイミング、いわゆる需要と供給のバランスが合ってないケースがあり、従業員様によっては新品の作業服が余ってしまい、支給する企業からすると余分に費用をねん出したことになります。
経営者としては古く傷んだ作業服・制服で業務をし、外部の人の目に付き、企業のイメージを損なうより、清潔感を保った状態で取り組んでもらい、お客様にも外部の方にも良い印象を持ってもらいたいはず。
とはいっても、業種や社内の部署、作業内容、作業環境、着用する人それぞれの着用具合によって、作業服の劣化の進行も様々。従業員全員の作業服が同じように劣化していけば簡単ですが、そういうわけではありません。かといって、従業員個々で要望するタイミングに支給していては、効率が悪く、総務担当者の負担も増えてしまします。
そこで今回は、様々な支給方法と、その支給方法での注意点や対策をご紹介します。
1.支給方法が重要な理由
会社の福利厚生として支給している作業服。衣替えの時期や、年末、年度末など、また、支給着数も含めると支給方法は様々。会社の決まりとして、一定の期間に一定の着数を支給しているところが一般的だと考えられますが、それぞれの支給方法にもメリットとデメリットがあります。
昨今ではSDGs(持続的な開発目標)の企業としての責務になりつつある中で、いかにロスを削減し、費用を抑えた上で効率化を図れるかは重要なテーマでもあります。
その企業、また、業務に取り組む従業員様に合った支給方法を考えて、より良い作業環境作りの一助になればと考えております。
2.支給方法
2-1 本人希望(服の劣化が著しい時など)のタイミングで支給
多数派ではありませんが、よく聞くパターンです。無駄を省く観点からすると最も理に適っていると言えます。
破れた時、ひどく汚れてしまった時など、本人が新品に替えたいときなので、余分に支給する事もありません。企業によっては破れた、もしくは劣化の激しい服と新品とを交換し、劣化した作業服・制服を着用しないようにし、清潔感を維持している場合もあります。
また、従業員が希望した時に支給してくれる柔軟な考え方は、従業員にとっては安心感があり、また、個々のニーズに対応してくれる印象を与え、業務への満足度も上がるかと考えられます。
さらに、個性を尊重するアプローチになるので、企業と従業員の関係性を良い方向に進め、また、作業環境の改善につながるので、生産性の向上にも繋がると考えられます。
この方法では、注回数が増えたり、場合によっては在庫管理も余儀なくされるので、総務担当者の負担は増加してしまうのがデメリットとなります。
2-2 年に1度の支給
支給回数でいくと多いパターンです。ある一定のタイミングに支給をします。よくあるパターンは、年末や年度末にその1年の慰労の気持ちと、新たな年・年度を心新たに迎えてもらい、モチベーションの向上を図ります。年に1一度なので、夏服冬服両方もしくは、希望の季節の服を1セットが定番です。
年に1回の定期的な支給は予算の効率的な管理を可能にします。特に、年度末に支給される企業にとっては、その年の業績に応じて着数を増加させることもあり、また、一括購入で経済的にメリットを出せる場合もあります。
また、この支給サイクルの場合、年に1度のタイミングになりますので、支給時期ではないときに、汚れや破れるなどが原因で新品の購入を余儀なくされた場合、全額もしくは半額負担で対応されていることが多いです。
年に一度のタイミングという事もあり、その季節とは反対の季節の服は在庫が少なくなっている可能性が高いので、年1回支給の場合は、販売代理店に事前に確認と在庫の確保を依頼しておくことを推奨します。
2-3 夏と冬の衣替えの時期に1回ずつ
最も多い支給パターンです。夏は6月1日に向けて、冬服は昨今9月の残暑が厳しいことから、10月から11月にかけて併用期間を設ける場合が多いですが、凡そ10月中旬ごろを目処に支給している企業様が多いです。
その季節に合った、服を支給できることから、従業員様の快適性と安全性を確保でき、また、半年に1度新しい服に身をまとい心機一転気持ちを切り替えられるのは、モチベーションアップ、生産性の向上に繋がるかと考えられます。
清潔感の維持という観点でいけば、年に1度の支給より、保ちやすく、また、間の期間の小口発注の頻度は減少できるので効率化の綿ではメリットがありますが、この方法では、冒頭にも記載しました通り、支給回数が多いだけに、新品を着用せずストックしてしまう事例もあり、ロスが出る事もあります。
支給する前に、事前に支給希望かどうかを、従業員それぞれに確認し、希望者のみ手配・支給する事がロスの削減につながり、良いかと考えられます。
3. まとめ
代表的な3つのパターンをご紹介しました。他にも、3年に1度、2年に1度、年に1度夏服冬服を交互に支給、2回目以降は半額支給など、様々な方式が見られます。その企業と業務に取り組む従業員様にとって、どういった方法が最善か、この機会に検討されてはいかがでしょうか?
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