2023/08/16
企業がオフィシャルの作業服や制服を採用する目的
世の中には製造業や建築業、運送業など様々な業種がありますが、多くの業種で採用されているのが作業服・制服、いわいるオフィシャルのユニフォームです。
誰でも始めは会社の指示で着用し始め、同業他社も着用しているので、当たり前のように採用・着用している企業様も多いかと思います。本来も目的を明確にすると、選定の方法や、着用される従業員の方々の意識も変わってくるかと思います。そこで、今回は作業服・制服の目的をお伝えします。
1.企業にとっての作業服・制服とは
企業が、その企業の役員、従業員に支給する統一された服です。製造業や建築、運送などではジャンパータイプやシャツタイプの上着とズボンが一般的で、オフィスなどのデスクワークや、ホテルやサービス系の施設向けには、ジャケット・ベスト・パンツ・スカートなどのスーツタイプ。その他のサービス業ではポロシャツ、医療関係では白衣など、業種によって様々な服が採用されています。
冬の寒さ対策としての防寒服や、近年では暑さ対策のファン付き作業服なども、オフィシャルのユニフォームとして、採用される企業が増えてきています。
支給する頻度や時期も、夏と冬に1着ずつ、年に1回(年末や年度末など)、数年に1回、劣化が激しい時のその都度など様々です。
2.作業服・制服を着用する目的
2-1 安全性
作業服、制服の目的として最も重要な役割は安全性です。
溶接作業や溶解炉、厨房など火を扱う職場では、ポリエステル製の服では生地自体が溶けてしまい、火傷を負ってしまいます。そういった職場では綿100%や更に難燃加工された生地が燃えにくく適しています。また、ファスナーやボタンがむき出しになっているデザインでは、破損の原因になり、ボタンやファスナーが隠れている比翼タイプ、場合によっては金属ファスナーでは熱を帯びてしまうため、前部分がボタンのタイプが適しています。昨今では、JIS規格適合の熱及び火炎に対する防護服も販売されています。
製造業等では帯電防止素材といって、服に導電性のある糸を施し、体内の静電気を衣服外に放出する機能が重宝されています。これは、静電気によるスパーク、発火事故を防ぐためと言われています。
電気工事業では、ファスナーやボタンを樹脂製でしてされる事が多く、通電による事故防止のため、導電性のある金属を避けています。
建築現場や運送業などでは、資材や、製品のバリなどでのけが防止のために、長袖の着用義務があったりもします。
2-2 作業効率のアップ
業務に集中するためには、その作業に適した服を着用する事で作業効率を向上させることができます。
最も効率アップに役立つ機能として、ストレッチ素材があります。生地に伸縮があり、スムーズに動けることから、特に建築などの動きが多い現場では重宝されています。また、ポリエステル系の素材を綿と比べ、軽量で着用した時の肩への負担が少なく、ストレスが軽減できます。
夏には、通気性や吸水性、速乾性の高い素材も、汗を素早く吸収し、サラッと着用できることから、快適に作業できるようになります。
デザインでは立体裁断があります。ラグラン袖や、脇下・ズボンの股下を立体的に裁断縫製する事で、腕の上げ下げや、脚を広げた時に突っ張りにくく、動きやすい設計になっています。
昨今では、ジャンパータイプの前ファスナーがダブルファスナー式を採用し、締め上げたファスナーを下側のツマミから広げられるタイプや、サイドベンツアジャスターなど、屈んだり、座った体制の時の腹部への圧迫を軽減できるデザインもあります。
また、腿回りにゆとりのあるタック付のパンツは足の上げ下げが楽なこともあり、時代を問わずニーズがあるデザインです。
2-1でご案内しました安全性も作業効率を上げる手法の一つです。より安全な作業を着用する事で、意識をより作業に集中する事ができるからです。
2-3 自社のPR
近年、作業服を自社のPRに考える企業様が増加してきてます。
特長的な色やデザインの作業服を着用する事で、社外にアピールできます。同業他社との差別化を図る上で最も効果的な手法が作業服・ユニフォーム。弊社でのお問い合わせでも多いのが、このご相談です。
業界・業種で使われない色や、配色の多いデザイン、コーディネイトのパターンでオリジナリティを表現します。予算や運用方法が合えば、オリジナルの作業服をデザインから作り上げることもできます。
昨今では、洗練されたデザインを選ぶことで若手の人材獲得に役立てる企業様も多いです。10年以上同じ作業服を採用していると、古いイメージを持たれる場合もあります。古いイメージは企業にとってマイナスなイメージを持たれます。年々機能なども進化してきているので、時代に沿った作業服を着用する事も大切です。
2-4 気持ちの統一
企業として、内向きに最も大切なのが社員全員の気持ちを一つにして、業績を上げることだと思います。作業服・制服の最も重要な役割の一つです。
社員全員が同じ服を着用する事で、同調性が生まれます。
最近では、若手を中心にしたプロジェクトチームを立ち上げて、新たな作業服に切り替える手法をとる企業様もあります。
役員からのトップダウンではなく、現場でのニーズを基に、実際に業務に携わる社員の気持ちや意識に重点を置いて、最も適した作業服をボトムアップ方式で採用する事で、より多くの社員の方々が納得した形で着用していただけるので、更に気持ちの統一を図れると思います。
2-5 モチベーションの向上
お気に入りのデザインや快適な機能、着用する当事者の意見を吸い上げて決定した作業服や制服は、多くの社員様が気持ちよく着用してくれると思います。気持ちが変われば意識も変わり、モチベーションのアップに繋がります。業務を遂行する社員の皆様のライフスタイルも輝いてくると思います。
2-6 思考のオン・オフの切替
作業服・制服を着用する事で、思考が仕事モードに切り替わり、集中できます。コロナ過でリモートワークをされている方も多かったかと思いますが、自宅での業務は集中力が欠けるという声を聞いたことがあります。
思考の切り替えは、生産性の向上に上がりますので、重要だと思います。
3.まとめ
作業服・制服に求められるニーズは多角化してきてます。企業イメージ・社内での空気感・生産性の向上など、これまでの意識を変えて、良い方向へ突き動かすために、まず変えるのが作業服や制服だと思います。内外に自社が変わったことをアピールし、宣伝や職場環境の改善に役立てていただければ良いかと思います。
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