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コラム

2023/09/16

フルオーダーで作業服を作るメリットとデメリット

 ここ最近、「企業オリジナルの作業服をフルオーダーで作りたい」というご相談をいただく事が増加傾向にあります。宣伝効果や人材確保が見込められるフルオーダー(企業別注)作業服は一目で自社と分かり、また、現場の多くのお悩みを解消し、作業環境の大幅な改善、作業効率の向上に繋がり、非常に魅力的です。多くの社長様や役員の方々も検討されているのではないでしょうか?

 

 しかし、勢いで作成して、結果的に2~3年後にフルオーダーを諦めることになる企業様も多く見受けられます。作るまではモチベーションも上がりますが、実際にオーダーして数年経過しないと気づけない問題点が多々あるからです。

 

 そこで、今回は、失敗しないための作業服・制服のフルオーダーのメリットとデメリットをご紹介します。

 

 

1.作業服・制服のフルオーダーとは

 フルオーダーの作業服・制服とは、その企業専用に考えられた作業服で、作業環境や企業イメージを基に作成するオリジナルな作業服・制服です。

 

 作業服業界では、既成商品のデザインで一部のカラーリングの変更や、生地の変更、ポケットの位置や形の変更など、スーツのセミオーダーのような形式も基本的にはフルオーダーと同様と捉え、ロット数の制限や数か月の納期が必要となります。

 

 

作成までの流れは

  • 1回目の打合せで企業のご要望をヒヤリング(業種、作業環境、年齢層、企業イメージ)
  • ヒヤリングを基にデザインのたたき台を2~3種類作成、生地の選定
  • 2回目の打合せでご提案並びに再度ヒヤリング
  • ヒヤリングを基に、再度デザインの校正を変更
  • 校正の変更と、ヒヤリングを数回繰り返したのち、最終的なデザインを決定します。
  • サンプルの作成
  • 採寸集計
  • 発注
  • 納品

 

 

 

 

2.フルオーダーのメリット

 2-1 同業他社と差別化できる

    生地の色や、デザイン、配色など、同業他社と違った仕様を求めていけば必然的に一目で差別化できます。

独自性を表現する方法としては、

・コーポレートカラーをワンポイントや配色、ラインで使用する。

・業界としてあまり見かけない色を使う。

・ポケットの数や位置、ファスナーの色・向きなどを変える。

・上下のコーディネイトを変える。

・縫製する前でないと入らない位置にマークを入れる。

など、様々な仕様を組み合わせることでオリジナリティを表現できます。

 

 2-2 業種、企業にとって最適な服を着用できる

   業種や作業環境によって求められるニーズは千差万別。その企業で求められるニーズを追求する事で、その企業にとって最も適した作業服・制服を作成できます。

 具体的に突き詰めていく項目は下記の通りです。

①素材を考える。

    基本的にはポリエステルと綿の混率です。

【ポリエステルの特徴】

・シワになりにくい・乾きやすい・軽量・色落ちしにくい・

・摩擦や引っ掻きに弱い・火に溶ける

【綿の特徴】

・摩擦に強い・火に強い・肌触りが良い・重たい・乾きにくい・シワになりやすい

   素材の特性を理解した上で作業内容と環境を見つめなおした上で最適な混率を選ぶことが大切です。

 

②素材の機能を考える。

    動作性の高いストレッチ素材や、汚れが付きにくい防汚加工、静電気の帯電を防止する製品制電、ポケットの入りや大きさと仕様、防縮、防シワ、透け防止、吸水性、速乾性、通気性など、季節を含めた環境を基に求められる機能を考えていきます。

 

③デザインを考える

会社の方針や方向性、外部から感じてほしいイメージ、立体裁断等で動作性を高める、着やせ効果、実際に着る社員の来た時の印象(黒系は夏は暑く感じる、白系で整理整頓を意識づけるなど)など、対外的なPRもさることながら、デザインの変更によって改善できることも多々あります。

3.フルオーダーのデメリット

 3-1 費用が高い

    仕様によって異なりますが、平均して上着で6000円~9000円程度、ズボンで5000円~7000円程度掛かります。既製品と比べると1.5~2倍程度割高になります。

また、海外縫製が一般的ですので為替と製造国の社会情勢の影響を直で受けます。1度目と2度目の発注で価格が1.5倍上がったなどの事例はよくある事です。また、生地の製造コストや縫製工賃は年々高騰しているので円高になったからと言って安くなることはありません。右肩上がりにに上がっていくと考えた方が良いかと思います。

 

 3-2 納期が長い

    製造工場に寄りますが、メーカーが在庫している生地を使用した場合で6~9ヶ月、生地からオリジナルで製造する場合は生地の手配で追加6ヶ月程度掛かりますので、全体では1年前後掛かります。製造途中であるサイズの在庫が無くなった場合、対応できなくなるのが最大の問題です。中途採用など新入社員に、ある一定期間支給できなくなります。この後にも説明しますが、結果的に自社で在庫管理する事になります。

 

 3-3 発注ロットに制限がある

   製造工場にもよりますが、 一般的には最小300着です。この数は上着とズボンの合計数ではなく、上着単体、ズボン単体となります。ですので上着の場合で300着、ズボンの場合でも300着以上の発注数が必要となります。また、ツートンカラーなどのデザインや生地からオリジナルで製造した場合は、最小ロットは更に増えます。これは生地のロスを失くすためで、生地にも製造ロットがあるからです。脇下に配色の有るデザインでは1着に使用する脇下の生地の仕様量が少なく、生地のロットを消費するためにはより多くの服を製造しなければならないからです。

 

 3-4 在庫管理の負担が大きい

   フルオーダーでもデメリットは在庫負担が最も大きいと思います。

例えば上着Sサイズの在庫が無くなってしまったが他のサイズは充分あるという事態が発生し、Sサイズだけ数十枚製造したいっといっても、最低ロットがあります。

 

4.まとめ

フルオーダーはとても魅力的です。検討される場合は支給するタイミングを逆算して計画を立てていきましょう。スケジュールとしてはデザインと生地の確定に6~9ヶ月、集計取りまとめに1ヶ月、製造に更に6~9ヶ月、全体として1年から1年半掛けて進めていく事を推奨します。

 

また、最小ロットや一斉支給後の支給方法、在庫管理も含めての検討が必要ですのでご注意ください。

 

 コストや、運用を検討するうえで、上着のみフルオーダーでズボンは既製品という選択肢もあります。

 

 最後に、フルオーダーで製造したからいって、独創的に表現できるわけではありません。デザインの機能性から基本的な作業服自体の形がある程度決まっている事、また、昨今のオリジナリティ需要の増加で既製品のデザインやカラーも多種多様になってきているからです。

オリジナルで製造しても、どこかのメーカーの既製品に似ていたりすることもあります。また独創性を求めすぎてコストが大幅に上がったり、そのデザインが数年ですぐ飽きてしまうなどの問題も出てきます。

 

 企業のプロモーションに力を入れるのであれば、最低でも6年は着用する事を念頭に置いて検討してください。

 

また、マークの加工方法や上下のコーディネイト、カラーリングなど様々な方法で企業のイメージをチェンジし、表現することができますので、フルオーダーも表現方法の一つとして広い視野を持って検討してください。

 

 

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